育児・介護休業法の活用

男性の育児休業

 

 

育児休業を取得したいと思っている男性はおよそ30%ほどいるようです。しかしながら、実際の育児休暇の取得率は1.2%程度に留まっています。

 

 

そもそも日本人の男性は子育てや家事に費やす時間が少なく、先進国の中でも最低の水準となっているわけなのです。そして、男性が子育てや家事にあまり関わらないということが、女性の家事や子育ての負担を重くしている要因ともなっているわけであり、女性が継続して働いていくことを難しくさせていると共に、少子化の原因ともなっているのです。

 

 

こういった状況を打開するために、今回の育児・介護休業法の改正では、父親であっても働きながら子育てができるようにすると共に、父親でも育児休業を取得しやすいような制度になったわけなのです。

 

 

例えば、新たに「パパ・ママ育休プラス」という制度が創設されています。これまでは、父親と母親が取得できる育児休業はそれぞれ1年間となっており、取得できる期間は子どもが1歳に達するまでとなっていました。

 

 

しかし、「パパ・ママ育休プラス」では、母親と父親が一緒に育児休業を取得する場合には、それを取得できる期間が子どもが1歳2か月に達するまでに延長されるという制度なのです。

 

 

例えば、母親の育児休業が終了する頃に父親が育児休業を取得することによって、母親が職場に復帰して色々と大変な時期に、父親が子育てをすることによって母親の負担を軽減することができるというわけです。